中小企業に対する助成金の中に「業務改善助成金」があります。最低賃金の引上げが実施されたことに関連し、中小企業に対して支給される助成金です。ここでは業務改善助成金の概要や申請する方法、活用事例を紹介します。
業務改善助成金は、中小企業や小規模業者の生産性向上を支援するため、事業場内最低賃金の引き上げを図る制度です。生産性向上のために、機械設備やコンサルティングの導入、人材育成や教育訓練を行って事業場内最低賃金を一定額以上引き上げた場合に、設備投資にかかった費用の一部を助成するというものです。
業務改善助成金の支給要件は、以下の通りです。
この支給要件を満たしていることで、業務改善助成金の支給が受けられます。
30円・45円・60円・90円と申請コースが区分されています。コースごとに定められている引き上げ額以上の引き上げを行った場合に、生産性向上のための設備投資など、業務改善を目的とする投資にかかった費用の一部の助成が受けられます。
申請コースごとに引き上げ額や引き上げる労働者の数、助成の上限額が定められています。
業務改善助成金の申請は、以下の流れで行われます。
収益性が高く、安定した農業ビジネスを続けるため、栽培ハウス内の環境を自動で調整できるシステムを導入。これまで人の手で行っていた環境制度が自動化され、温度・湿度・日照時間・吸水といった環境が機械的に制御されたことで、作業の省力化を叶えました。生育環境が安定したことによって、規格外品が減少して良質なイチゴが生産できるようになりました。
結果として、令和3年9月にはパートタイムで働いている従業員15人の時間当たりの賃金額を30円引き上げるという結果が得られました。賃金引上げ、そして自由出勤制を採用した効果もあり、働きたいと希望する人が増加したことから、農業では頭を悩ませることが多い働き手の確保も問題なくできているようです。
※参照元：厚生労働省（https://pc.saiteichingin.info/jirei/detail04.html）
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