このページでは、金融業界における業務改善のポイントと実際の業務課題、ITツールの導入によって業務改善できた事例をご紹介しています。
全国に7店舗を持つセブン銀行では、当初、営業担当者が外出先で連絡を取り合う際の手段が電話しかなく、情報共有のスピードに課題を抱えていました。
待ち合わせ場所の確認をするために店舗スタッフへ連絡するとき、シフトの状況によってスタッフが変わるために時間を要していたのです。
また、さまざまな国籍のメンバーが在籍しているため、日本語以外の言語にも対応するツールの導入が求められていました。
さまざまな言語に対応できるビジネスチャット、社内SNSを導入し、外出している営業担当者と店舗スタッフ、営業担当者同士がスピーディーに連絡を取り合えるようにしました。
海外送金の緊急情報などは、タイムラインで一斉に周知することで、顧客に対して迅速かつ的確な対応ができるように改善しています。社内ツールは、使用手順を説明しなくても誰でも簡単に利用できる使いやすいものを選定。過剰な機能がついていないシンプルなものにしたといいます。
国籍や言語を選ばず、誰でも使いやすいチャットツールを導入したところ、スタッフ同士がこまめに連絡を取り合えるようになり、情報格差が少なくなりました。
チャットツールなら文字として記録を残せるため、口頭のコミュニケーションで起こっていた「言った」「聞いていない」の水かけ論がなくなり、トラブルに発展するのを未然に防げるようになりました。
さらに、情報共有が迅速化したことで顧客への接客の質も向上。顧客満足度アップにもつながっています。
これまで人の手で行ってた事務作業を、RPAによって一斉に自動化した銀行の事例です。これまでこの銀行では、定型的な作業も社員が毎朝行っていました。
RPAを導入して、集計業務や営業用資料の作成、営業担当者が毎朝パソコンで作成していた顧客向け運用リポートの作成など、さまざまな事務作業を自動化しました。
メールの転送や返信も自動化。データ入力や集計・加工にも取り入れて作業処理時間の短縮を図りました。
さらに、ビジネスチャットを導入し、社員間の情報共有やコミュニケーションにおいてペーパーレス化と円滑化、スピードアップも進めました。
さまざまな事務作業にRPAを活用することで、導入開始からおよそ1年で約110万時間もの作業時間の削減に成功しました。
その結果、社員が他のコア業務に集中して取り組めるようになり、業務の質やサービス力が向上。事務負担も軽減されて、ワークライフバランスの向上も実現しています。
参照元:日経XTECH「我が社のRPA大作戦」
(https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01061/032500018/)
参照元:kuzen「銀行に必要な業務効率化とは?導入事例やメリットをご紹介」(https://www.blog.kuzen.io/business-efficiency-bank/#RPA-4)
IT技術が進み、金融サービスにもAIやブロックチェーンなどのテクノロジーが導入されている昨今。金融業界では急速なデジタル化と業務効率化が求められています。
一方で、地方の金融機関などでは未だにペーパーレス化やハンコレスなどが進んでいない現状があり、収益力の向上に課題を残している現状です。
少子高齢化や都市部への人口集中などが起こっている日本において、人手不足の状況でもいかに業務を効率化できるかは、今後の生き残りにもかかわります。
金融業界で業務改善を行うと、事務作業を本部に集約することにより各店舗の事務負担が軽減されます。その分、社員は他の業務や営業に注力できるため、接客やサービス力の向上が期待できるでしょう。
業務改善によってテレワークを導入できれば、社員はスキルアップのための学習時間が増えて、新たな取り組みができるようにもなります。優秀な人材の確保や人材の質向上につながるのも、業務改善の大きなメリットのひとつです。
金融機関が業務改善に積極的に取り組めば、サービス向上による収益アップや人材確保など、さまざまなメリットが期待できると分かりました。
自社で業務効率化に取り組むのも良いですが、本格的な業務改善を行いたいなら、豊富なノウハウを持ち、多方面からアドバイスできる業務改善コンサル会社の指導を受けるのもおすすめです。
本サイトでは、業務改善のコンサルをしている会社を紹介しています。「必要性は感じているけれど、なかなかDX化を進められない」「業務改善と同時にコスト削減も実現したい」方は、自社に最適な業務改善の進め方を提案してくれるコンサルティング会社を見つけてみてください。
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