ここでは、中小企業はどのようにIT化に取り組んでいるのか、IT化の現状、IT化・デジタル化が必要な理由、IT化をスムーズに進めるためのお役立ち知識など、紹介しています。
政府によるDXの推進や、新型コロナウィルス対策により非対面型・非接触型ビジネスが主流になりつつあることからも、近年、中小企業でIT化が加速しています。
実際に企業は、どのようにIT化に取り組んでいるのでしょうか。2020年に総務省が企業のデジタル化への取り組みについて行った調査を見ると、中小企業でITシステムが導入されている領域は「コミュニケーション」「人事」「経理」の順に多いことがわかります。
具体的には、以下の取り組みが中小企業で行われています。
全体的には、データ保存、情報共有、Web会議などの導入数が多く、情報管理や経営分析、業務自動化に関しては、導入している企業はまだ少ない傾向にあるようです。
また、同調査における業種別のITツールの導入状況を見ると、
が多く導入されている傾向があり、業種によっても導入するシステムは異なるようです。
現在、数多くの中小企業がIT化に取り組んでいますが、そもそもIT化・デジタル化はなぜ必要なのでしょうか。IT化・デジタル化が必要な理由としては、以下の4つが挙げられます。
採用難といわれる現代、多くの中小企業が人手不足に悩まされています。さらに、今後も少子高齢化により労働人口が減少していくため、人手不足は、企業にとって避けられない問題ともいえます。そこで活用されているのが、ITシステムなのです。身近な例を挙げると、コンビニで導入されている「セルフレジ」や、飲食店で導入されている「セルフオーダーシステム」、病院で導入されている「電子カルテシステム」などがそのひとつです。これらのシステムを導入することで、業務をデジタル化し、少人数でも現場を回せる体制をつくることができます。
ITを導入して業務効率化を図ることで、コスト削減、生産性の向上、労働環境の改善、属人化の解消と、企業のさまざまな課題を解決できます。導入すべきシステムは、課題によって異なりますが、主に業務のシステム化は、作業時間を短縮するだけでなく、ミスの軽減、生産性の向上といった、たくさんの恩恵をもたらします。空いた時間をコア業務に充てたり、人員の足りない部署へ人を回したりすることなどもできるため、企業成長や売上アップも望めるでしょう。
厚生労働省が2019年に発表した「働き方改革」では、従業員たちが個々の事情に応じた柔軟な働き方ができるよう、労働環境の改善が求められています。ITを導入することで、働き方改革にも即した労働環境を整えることが可能です。例えば、Web会議ツールを導入すれば、どこにいても情報共有ができるようになり、リモートワークやワーケーションといった柔軟な働き方が可能になります。子育てや介護などの事情にも対応できるようになるため、優秀な人員の確保にもつながるでしょう。
ITの導入は、ビジネスチャンスを拡大するためにも有効です。近年は、オンライン販売にシフトし、市場を拡大することで売上を伸ばす企業が増えています。また、広告に関しては、テレビや雑誌から動画サイト・SNSにシフトすることで、ターゲット層を絞ったより効果的なプロモーションが可能となりました。このようにIT技術の発展とともにビジネスは進化しており、今や企業にとってIT化の推進は必要不可欠でもあるのです。
IT化を進める際に知っておきたい情報は、下記のページでも紹介しています。よかったらこちらも参考にしてみてください。
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