中小企業で業務改善を行う際の「プロセス3:業務改善案の実行」について、実行計画の作成、効率的な進め方、改善策を実行する際の注意点などをお伝えしています。
業務改善案はやみくもに実行しても、なかなか思ったような効果は得られません。業務プロセスの見える化を行い、具体的な改善案が決まったら、以下の流れで改善策を進めていくと良いでしょう。
効率的に改善策を進めていくためには、全体計画書と改善策ごとの計画書を作成するのがおすすめです。全体計画書には、目標、収益改善計画、改善策ごとの目標期日などを記入します。一方、改善策ごとの計画書では、課題テーマ、目標、具体的な手法、担当者、KPIなどを設定します。
KPIとは目標達成に向かって、プロセスが適切に実行されているかを評価する指標のことです。月次、週次など、定期的にパフォーマンスを評価することで、改善策の分析がしやすくなり、従業員のモチベーションを高めるメリットもあります。
KPIを定めた実施計画を作成したら、改善策を実行するための環境を整えます。プロセスや体制の変更、マニュアル作成、現場教育など、様々な準備が必要です。システムやツールを導入する際は、それらに関するマニュアルの作成や、従業員への研修時間を確保する必要もあります。コア業務に支障が出ないよう、スケジューリングを行いましょう。
改善策を実行する際は、あらかじめ従業員へ周知することも大切です。課題、目標、期日など、プロジェクトリーダー以外の社員ともしっかり共有することが、目標達成への近道となります。
業務改善についての周知や説明が不十分な場合、現場からネガティブな意見が出ることがあります。とくにプロセスや体制を変更したり、新たなシステムを導入したりする場合は、通常業務以外の負担がかかるため、反感を持つ従業員が出てくることは想定しておくと良いでしょう。
現場からのネガティブな意見を減らすためには、課題と目標を社内全体でしっかりと共有することが大切です。プロジェクトの初期段階で、関係部門から1名ずつ代表を集めて、連絡を密に取り合うと良いでしょう。あらかじめ反感を買わないよう、プロジェクトを進めていくことも可能です。
また、業務改善のやりっぱなしを防ぐためには、改善策ごとのKPIや検証方法を計画して実行することが重要です。
「思うように業務改善が進まない…」「現場に定着しない…」 「ツールを導入し、業務効率化を図ったもののコスト削減できない…」と自社だけで業務改善に取り組むことに限界を感じるている方も多いのではないでしょうか。人的リソースも限られている中小企業では、全社的に基幹システムを導入したり、全ての業務フローに対していきなりITツールを導入すると 余計なコスト、不要な工数が発生してしまいます。効率よく業務改善をするには 実績豊富な専門家に業務改善をサポートしてもらいましょう。
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